このたび当社は、倉敷市が主催する中学生・高校生を対象としたキャリア教育の出前講座事業「企業学び楽舎」に参加いたしました。
「企業学び楽舎」は、地域の企業が学校へ出向き、生徒の皆さんへ仕事の内容ややりがい、社会で働くことの意義を直接お伝えする取り組みです。当社は昨年度も参加させていただいており、今年度もそのご縁を引き継ぎ、今年度としては初めての講座を2026年6月12日(金)に倉敷古城池高等学校にて実施いたしました。
当日は、当社のものづくりの中核である「鋳造(ちゅうぞう)」の工程を、生徒の皆さんに実際に手を動かして体験していただきました。ここでは、3つの体験の様子をご紹介します。
① 砂ごめ(すなごめ)体験 ― 鋳物づくりの土台となる「砂型」をつくる
砂ごめ体験は、鋳物を作るうえで欠かせない「砂型(すながた)」をつくる体験です。
砂型は、上型(うわがた)と下型(したがた)の2つがセットになって一つの型となります。特に上型には、溶けた金属(湯:ゆ)が通る「湯口(ゆぐち)」や、発生するガスを逃がす「ガス抜き」があるため少し難易度が上がりますが、生徒の皆さんはとても上手に砂を込めていらっしゃいました。
砂がしっかり込められていないと、湯が漏れたり不良品につながったりするため、鋳物づくりの品質を左右する非常に重要な工程です。その大切な作業を、実際に体験していただきました。

② 鋳込み(いこみ)体験 ― 溶けた金属を型に流し込む
鋳込み体験は、実際に溶けた鉄(体験では、安全のため低融点金属を使用)を、砂型に見立てた装置に流し込む体験です。
流し込みは、ゆっくり丁寧すぎても、早すぎても不良につながってしまう、繊細な工程です。そこで、当社に古くから浸透している「すばやく・しずかに」というコツを伝授したところ、皆さん見事なタイミングで上手に鋳込みをされていました。


③ 打音検査(だおんけんさ)体験 ― 音で見抜く、鋳物の「中身」
打音検査体験では、外観検査や内部検査とはまた違う「音」による検査を体験していただきました。
鋳物は、同じ大きさ・同じ厚みであっても、鋳鉄に含まれる配合物の違いによって、叩いたときの音が異なります。見た目はまったく同じでも、実際に奏でる音がまるで違う——その様子に、生徒の皆さんはとても驚かれていました。
熟練の技術者が音の違いで品質を見極める、鋳造ならではの奥深さを感じていただけたのではないかと思います。

今後の実施予定
今年度は、倉敷市内の中学校でも順次「企業学び楽舎」を実施してまいります。
| 実施校 | 実施日 | 開始時刻 |
|---|---|---|
| 倉敷市立玉島東中学校 | 2026年(令和8年)9月10日 | 13:30〜 |
| 倉敷市立玉島西中学校 | 2026年(令和8年)9月25日 | 13:30〜 |
| 倉敷市立玉島北中学校 | 2026年(令和8年)11月10日 | 13:45〜 |
| 倉敷市立南中学校 | 2026年(令和8年)11月16日 | 13:30〜 |
| 倉敷市立真備東中学校 | 2026年(令和8年)12月7日 | 13:40〜 |
各校での実施の様子も、随時ご紹介してまいります。
結び
普段はなかなか目にすることのない鋳造の世界に、生徒の皆さんが目を輝かせて取り組んでくださる姿は、私たちにとっても大きな喜びであり、多くの刺激をいただく時間となりました。
将来を担う若い世代の皆さんに、地域で働くことの魅力や、ものづくりの奥深さを知っていただけたことを大変うれしく思います。当社は今後も地域社会の一員として、次世代の人材育成やキャリア教育の支援に積極的に取り組んでまいります。